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円グラフを魔法陣にするのは、わかりにくいからやめなさい!
『人と違う』を求めて…
❝やる意味のないことを、うまくやれても意味はない。❞
【ウォーレン・バフェット(伝説の投資家)】
好きな物を食べて、好きな服を着て、好きな車に乗って、好きな仕事を、好きな人と一緒にする…。
こんな人生は理想ですが…現実はどうでしょうか?
食費は節約しないといけないし、気に入った服や車を見つけても値札を見ると躊躇してしまいます。
好きな仕事に就ける人なんてほんの一部ですし、嫌いな人とも関わらないといけないこともしょっちゅうです。
私たちが『好きなこと』を選べる機会は、そんなに多くはないのでしょう。
でも、だからこそ私たちは、限られた『好きなこと』を精一杯楽しむことができるのかもしれません。
数学者のドナルド・クヌースはこんなことを言っています。
私が人生を振り返り、一番創造的だったときを選び出すとしたら、それは最も厳しい制約のもとで仕事をしなければならなかった時期だったことを思い知らされる。
私たちは、自由に対する多くの制約のもとで生きていかなくてはなりません。
でも、いつも我慢をたくさんしているんだから、ブログやSNSで使う『円グラフのデザイン』くらい、思い切り好きにやったっていいのではないでしょうか?
ということで、当記事ではプレゼン資料作成アプリの王道である
『PowerPoint』を使って、円グラフを魔法陣にする方法を紹介します。
自分だけの『オリジナル円グラフ』を作成し、どんどん個性を押し出していきましょう!
時計の完全巡回
『魔法陣』と聞くと、まず頭に浮かぶ形が一筆書きで描く
星型多角形ですね。
上図のような『五芒星』の一筆書きなら簡単に描くことができますが…
例えば、『十二芒星』を描けと言われても、すぐに描くことはできないですよね。
しかし、この十二芒星は時計を使って考えることで簡単に描けてしまうのです!
どうやって描くのか?はさておき、
とりあえず『十二芒星』を描いてみます。
描けました!何だかすごくないですか!?
実はこれ、時計の完全巡回という数学の問題です。
上図のように、時計の文字盤をある法則に従って線で結んでいくことで、すべての数を巡回させることができます。
この状態を完全巡回といいます。
上の図形は、時計の文字盤を5つ目ごとに結んでいきました。
『5つ目ごとに結ぶ』ことを『ステップ数⑤』と呼ぶことにします。
では、他のステップ数ではどうなるでしょうか?
ステップ数②では正六角形に。
ステップ数③では正方形に。
ステップ数④では正三角形に。
ステップ数⑥では一本の線になりました。
また、ステップ数①では正十二角形に。(これも完全巡回)
ステップ数⑦以上では逆巡回になります。
この時計巡回の問題から、『星型多角形』を作る法則を次のように導き出すことができます。
この法則に従えば、理論上あらゆる星型多角形を描くことが可能です。
文字盤の数が【12】なら、
6>X>1の間で、12と最大公約数が1の数は【5】だけとなります。
同じように、
文字盤の数が【10】ならステップ数は【3】。
文字盤の数が【15】ならステップ数は【7】【4】【2】。
文字盤の数が【20】ならステップ数は【9】【7】【3】の時に、時計回りで完全巡回することになります。
では、この法則を使って、円グラフを魔法陣化してみましょう!
パワーポイントで魔法陣を作る!
当記事では、私の株式ポートフォリオを魔法陣型円グラフで表現していきます。
当ブログではこれまで私の株式ポートフォリオを次のような形でまとめてきました。
オーマイガー!…これでは個性のへったくれもありません。
まずは、ポートフォリオから現金を取り除き、株式だけの割合を表示します。
できたら、時計の完全巡回と同様の法則で、グラフを線で結んで星型多角形を作ります。
七芒星のそれぞれの頂点に『投資銘柄の証券コード』を入れて適当に飾り付けしていきます。
「なぜに証券コード?」って思った方もいると思いますが…
魔法陣に漢字やカタカナを入れるのは、個人的には「どうかな?」と思ったからです。
証券コードを円の形で表示させました。
やり方は、
タブにある『挿入』→『ワードアート』(適当なのを選ぶ)→『文字の効果』→『変形』→『ワープ円』を選択するとこのような文字に変形されます。
※文字の始まりがわからないので、先頭の文字だけ色を変更しています。
最後に『株式と現金の比率』を魔法陣の外円に表示させます。
先ずは『ドーナツ型の円グラフ』を使い形を決めます。
青が『現金』で、赤が『株式』の配分です。
これに合わせてギリシア文字を配列します。
パワーポイントには、
『テーマのフォント』を『Symbol』に設定することで、半角英字が自動でギリシア文字に変更される便利な機能が搭載されています。
積極的に使っていきましょう!
この文字を魔法陣に張り付けて『魔法陣型株式ポートフォリオ円グラフ』の完成です!
『円グラフアート』なんて絶対にやるな!
これまで、いろんなアートを見てきましたが…
円グラフをアートにしているのを、私は未だかつて見たことがありません。
今回、円グラフを魔法陣で表現してみてその理由がわかりました。
円グラフを魔法陣にするメリットはたった一つしかありません。
みんなが同じ円グラフを使っている中で、円グラフに個性を入れることができるということです。
逆に、デメリットはたくさんあります。
・時間が掛かる。
・図形の位置合わせが難しくイライラする。
・相手に情報が伝わらない。
・そもそも、やる意味がない。
当記事の冒頭に紹介したウォーレン・バフェットの言葉を思い出しましょう。
やる意味のないことを、うまくやれても意味はない。
『円グラフを魔法陣にする』という考えを思いついた時、私はこれにはきっと意味があるのだと信じていました。
しかし、やったから言います。
円グラフを魔法陣にするのは、時間の無駄だから絶対にやめましょう!
以上です。
社畜サラリーマンに幸あれ☆彡
参考書籍