ミッドライフ・クライシスから抜け出すために私がやった3つのこと。


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ミッドライフ・クライシスから抜け出すために私がやった3つのこと。

皆さんは『ミッドライフ・クライシス』という現象を知っていますか?

 

30代後半から50代にかけて大体の人が経験するみたいなんですけど、

自分というものを形成している確固たるものが壊されることで起こる鬱病みたいなものです。

 

私たちって、これまでの人生で経験してきたことを基に、『自分とはこういう人間だ』とか『社会とはこういうものだ』みたいな"核"を心の中に作り上げていくんですけど、大体の人が人生の中盤付近でこの核を壊されてしまうんですね。

 

核が無くなると当然、『自分とは何か?』を含め、信念や、生きていく目的といったものを再定義していかないといけなくなります。

 

私の場合は、33才で会社が経営危機に陥ったのを機に2年間、鬱症状に苦しみました。

 

酷い倦怠感で、普段できていたことができない。

何も信じられなくなって不安になる。

急に悲しくなって大泣きする。

何もかもが嫌になって自殺とか考える。

毎日そんな感じで本当に苦しかったです。

 

私は、今から4カ月前くらいに自分を再定義して、鬱状態から無事脱出できました。

(※今「ヤバいやつだ…」って思ったあなた!明日は我が身やぞ!)

 

ミッドライフ・クライシスを脱してまず驚いたのが、世界の見え方や、物事の捉え方が一変したことです。

簡単に言うと、今まで一人称視点だったのが三人称視点に切り替わります。

 

自分をコントローラーで操作している感じで、感情の抑制が以前よりかなり上手くできるようになり、対人トラブルを比較的容易に回避できるようになりました。

 

目の前で起きていることをありのまま受け入れることができるようになって、自分も他人も、環境さえも、責めることはなくなりました。

 

そして何よりも、人生の目的…『残りの人生をかけて、自分は何をするべきなのか?』を見出すことができました。

 

ミッドライフ・クライシスは、心理学的にも注目されている現象で、無事脱出できた人の多くはこんな感じになるみたいです。

 

早い人なら、私みたいに2年くらいで抜け出せるんですが…遅い人だと20年とか(それ以上とか…)かかるみたいです💦

抜け出せない人は、宗教に入信したり、薬に頼ったり、疲れ果てるまで動き続けたり…

世界の84%もの人々が何らかの宗教団体に属していることを見れば、ほとんどの人は失敗しているんだな…って感じですね💦

 

ということで今回は、ミッドライフ・クライシスを脱するために私がやったことを紹介したいと思います。

 

今は時代の変わり目だし、苦しんでいる人多いんじゃないかな…?

できるだけ早く抜け出して、スッキリしちゃいましょう!

 

①ミッドライフ・クライシスであることを受け入れる。

ミッドライフ・クライシスから抜け出すために私がやったこと1つ目は、

『自分の症状がミッドライフ・クライシスであることを受け入れる』です。

 

・自分がこれからどう生きていけばいいのかわからなくなる。

・楽しいことをやろうとしても、「こんなことをして何の意味があるのだろう?」とか考えて、結局なにもしない。

・もう若くないと感じて、老いていく自分を想像しては絶望する。

・『自分がどうなりたいのか?』『どうしたいのか?』『何が欲しいのか?』わからなくなる。

・とにかく憂鬱で、喪失感に押しつぶされそうになる。

これら症状のある方はミッドライフ・クライシスである可能性が高いです。

 

ミッドライフ・クライシスは単なる鬱病ではなく、その人の人格を次の段階にステップアップさせるための重要な成長過程であるということを知ってください。

 

「自分が弱いからこうなっているんだ…」なんて弱気にならず、「これは試練なんだ!」と体育会系のノリで、頑張りましょう!

 

②重大な決断を先送りする。

ミッドライフ・クライシスから抜け出すために私がやったことの2つ目は、

『重大な決断は先送りする』です。

 

ミッドライフ・クライシスになった人が最もやりがちなのが…転職らしいです。

私もめっちゃ考えました💦あと離婚とか…

 

今になって、本当にこういった決断をしなくてよかったと、心の底から思います。

 

女性なら子供が自立したときとか、あと更年期と同時になる人が多いみたいなので、このタイミングでの離婚とかよく聞きますよね。

 

経験談ですが、ミッドライフ・クライシス期間中はまともな判断ができる状態ではありません!

新たな職場での問題、環境の変化によるストレス、失業による不安、離婚による孤独、そして、自傷や犯罪行為への発展…

どう転んでも、ろくなことにはならないことが容易に見通せます。

 

ミッドライフ・クライシスに突入したら、重大な決断を先延ばしすることを絶対に守ってくださいね!

 

③辛くても、とにかくいろいろなことにチャレンジする。

ミッドライフ・クライシスから抜け出すために私がやったこと3つ目が、

『とにかくいろいろなことにチャレンジしてみる』です。

 

大変な状況なのはよくわかります。

体は重たいし、何かをやろうとする気力も湧きません。

でも、ミッドライフ・クライシスから抜け出すためには、それでも何か新しいことをやり続けないといけないのです!

 

今まで私たちは、常識や社会のルールに従って、または、なりたい自分になるために、もしくは、ただ惰性で生きてきたのかもしれません。

 

でも、私たちは年を重ねて賢くなりました。

そんなことを続けていても、幸せになどなれないことに気づくことができたのです!

 

『自分にとって大切なものは何なのか?』『自分はこの世界に対して何ができるのか?』『自分とは一体何なのか?』といったことを知るために、私たちは多くのことを学ばなくてはなりません。

 

最初は手あたり次第で大丈夫です。

 

私の場合、この2年間は狂ったように読書していました。

初めのうちは適当に読んでいたんですが、段々と自分の興味のある本に自然と手が伸びるようになっていきます。

 

本格的なイラストアプリでイラストを描いてみました。

小説っぽくブログを書き始めました。

会社の上司(人生の師)に誘われて、嫌々登山に行きました。

新しい人間関係を築くことが増えて、いろんな価値観があることを学びました。

妻に無理矢理いろんなところに連れて行かされました。

PS5を起動させるのも面倒くさかったですが、頑張ってゲームをやりました。

流行りのアニメを見たり、新しい音楽にも触れました。

 

『重大な決断は先送りにする』が原則ですから大したことはしていません。

 

そうしているうちに次第に情報が一つに集約されて、「あっ、なるほど!」ってなるんです。

 

この「なるほど!」ってなると、それまで感じていた喪失感や倦怠感はスッと無くなり、心身共にとても楽になります。

 

これは理屈ではありません、精神力の話です。

「なるほど!」ってなるまで、とにかく頑張って行動し続けましょう!

 

特に大きな影響を受けた3冊の本

ここまで、ミッドライフ・クライシスから抜け出す方法について書いてきましたが、実際に抜け出せるかどうかは本人次第であって、どれだけの期間を要するのかもわかりません。

一生苦しみ続けるということもあり得ます。

 

そこで最後に、私がこの2年間で読んだ本の中で、(影響を受けた本はたくさんあるのですが…)特に大きな気づきを与えてくれた本を3冊紹介しておきます。

※アフィリエイトではないので、気になった方は題名と画像を頼りに探してみてください。

 

①ブラック・スワン

投資家の間では知らない人がいないほどの名著『ブラック・スワン』です。

元証券トレーダーの著者ナシーム・ニコラス・タレブが、トレードで自身が編み出した戦略『バーベル戦略』を基に、運を味方につける方法について書かれています。

 

自分の親や、育つ環境、持っている遺伝子など…私たちは何一つ自分で決めることはできません。

『すべての成功は何一つ例外なく運によるもの』という考えは、最近メジャーなものになりつつありますが、たぶん、その思想の元祖となっている本です。

 

②文明崩壊

 

『銃・病原菌・鉄』で有名なジャレド・ダイアモンド。

人類史の謎に迫る三部作の2作品目になります。

 

私たちは、自分たちが経済を成長させて、文明を発展させることをいいことだと信じていますが、本当にそうなのでしょうか?

私たちが一生懸命頑張った結果、環境問題は深刻化していく一方、多くの生物を死に追いやってしまっています。

 

巨大建造物を建てるのはいいことなのか?

たくさん物を消費することはいいことなのか?

子だくさんの幸せな家庭を築くのはいいことなのか?

 

多くの人が『正しい』と思ってやっていることは、実は人類が破滅に向かって進むスピードを速めてしまっているという事実を、様々な文明崩壊の事例から考察しています。

 

③ホモ・デウス

 

ユヴァル・ノア・ハラリの名著といえば『サピエンス全史』ですが、私はこちらの方に強い衝撃を受けました。

 

心理学者ダニエル・カーネマンの有名な『冷水実験』の結果から、"物事を経験している私"と"経験した後の私"は別人であるという事実が判明、"私"という存在は唯一無二のものではなく、感情さえも脳内を走る単なる電気信号に過ぎないことが突き止められました。

 

その結果、多くの病気が適切な医療処置を受けることで完治するように、私たちの"間違った"行動や思想、さらには感情までを、科学的に"正しい"方向へ導くことができる技術がすでに完成しつつあり、果たしてその技術を誰が使うのか?について考察しています。

 

私たち人間という生き物は、実際のところ大した存在ではないということを、この本は「これでもか!」というほど教えてくれます。

 

これら本から私は、

『私たちが"成功"と呼んでいるものは"運"であり、"間違い"であり、"大したものではない"ということを学びました。

 

私の場合、この考えに行き着けたことが大きかったのだと思います。

残るは『成功』を目指さないで何を目的に生きるのか?という問題で…

これについては、まさかのテレビゲームに教わることになるのですが💦

 

これらの本はページ数が多くて読むのも大変ですが、きっとなんらかの気づきを与えてくれると思いますので、よかったら読んでみてくださいね。

 

あなたが、人生に新しい意味を見出せることを願っています。

 

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