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会社が倒産、解雇されてしまいました…(-_-;)
久しぶりのブログ更新になります。
えっと、非常に私事ではありますが…
私が"骨を埋める覚悟"で勤めていた会社が倒産…およそ一月後に解雇されることになりました💦
当記事では、現状の私の心境、会社が倒産してしまった理由、今後どうしていくのか?を書き記すことによって、私自身の気持ちを整理すると同時に、この記事を読んでくれた方に、『失業は誰にでも起こりうる』という事実を微力ながら社会に訴えかけることを目的としています。
現状の私の心境
こうなることは、5~6年前から薄々予想してました。
「じゃぁ早くから転職活動をしておけば問題なかったじゃないか!?そんなのは自業自得じゃ!💢」←…と、他人に厳しいことで知られる日本人の皆さんは言うかもしれませんが…。
①家族がいる状況(最近まで専業主婦だった妻と小学生の子供が2人)では新しくスキルを身に着けて新境地に向かうのはリスクが大きかったこと。
②人手不足の現場で、残業も多く、みんな疲れ切っていた状況(←会社からは残るようにお願いもされていた)。
③日本一を誇る技術と設備、広大な土地、豊富な純資産、専門知識を持った大勢の優秀な人材…
「こんな会社が潰れるはずがない!潰れたとしても、どこかの大手が買うだろう」という希望的観測。
④なかなか快方に向かわない状況の中、じわじわと蓄積する精神的疲労による抑うつ症状の発症。
実際にこの状況に身を置いてもらえれば理解できると思いますが…この状況下で転職活動しようだなんて考えられません!
まぁ…その結果何も変えられずダラダラと仕事を続けて、結局失業してしまったのですが…💧
で…現状の私の心境ですが…
はっきり言って自分の決めた選択に後悔は無いです!
自己の利益を優先できなかったので"生物としては劣悪"ですが、自分の役目を途中で投げ出さず、最後まで果たせたので"人間としては優秀"だったのではないかと自画自賛しています。
抑うつ症状も、鬱突き抜けて陽キャになった…というわけでもないですが、精神的には意外なほど安定している状態です。(これから大変なのでどうなるかわからないですが💦)
なぜ会社が倒産したのか?
会社の実名は言えませんが、倒産の知らせは多くの報道機関によって取り上げられていたので、それなりに知名度のある会社です。
倒産は、何種類もの大小様々な要因が重なった結果起こったことではありますが…
決定打を一つだけ挙げるならば『経営陣の判断ミス』←これに尽きます。
売上が下がったのなら、それでも黒字転換できるまで規模を縮小すればよかった。
不採算な設備を停止して、人員を削減、賃金をカット…従業員や取引先からの怒りや失望を受け止めながらも、しっかりと黒字転換してから新規事業に取り組むべきでした…。
でも、この会社の経営陣はそれをしませんでした。
従業員を解雇せず、
賃金も減らさず(←逆に増額した)、
どうしても採算の取れない設備は停止するも、同時に新規事業を立ち上げ、停止設備で雇っていた従業員を継続雇用したのです。
その結果、新規事業は失敗…豊富にあった資金はあっという間に底をつき、資金繰りは悪化、挙句の果て債務不履行に陥ってしまったのです。
この会社は従業員に優し過ぎたのです…
残業すれば残業代が支払われ、有給休暇も取得しやすく、最近ではコンプライアンスを徹底しハラスメント行為を厳しく取り締まりました。
新規事業への投資にしても、ジリジリと経営状況が悪化する中、規模縮小や人員整理ばかりしていては社員の士気が下がるだけ…
動いても動かなくても損するなら、『動く』ことを選択してしまうのは、人間として仕方ないことだとも思います。
この会社の経営陣は、『経営陣』としては失格でしたが、『人間』としては素晴らしかった…
私は、この会社で働けて良かったと思います。
これからどうしていくか?
人生をゲームに例えるなら、今は中盤クライマックスが終わったところだと思います。
学生期間はチュートリアルで、ゲームの目的(正しい人生の在り方)や操作方法(そのための基礎)を学び…それを信じて社会貢献するのが中盤です。
自分の行いを正しいと信じて冒険してきた主人公でしたが、この社会の抱える多くの問題や矛盾を知り、これまでしてきた自分の行いが間違いであったことに気付く…
ということで、私の人生の後半部は生き方をガラッと変えていこうと思ってます!(←中二病という持病を持っています。)
次にする仕事は決めていますが…体力的+精神的に大丈夫か?という問題に加え、収入の激減は避けられない(一時的に最大40%減少)という大問題に直面しています。
これまでの高給が得られていたのは、"私が優秀だったから"ではなく、"たまたま運がよかっただけで過大評価されていたから"だったのです。
家族には私の能力不足を謝罪し、妻とは離婚について(財産分与等、離婚後は妻に有利な条件を提示しました←妻には収入の減った夫を捨て、自分の人生を歩む権利がある)、子供たちとは離婚した場合、どちらと一緒に暮らしたいか聞きました(姉が妻、妹は私と住むと言いました)。
実際のところ、お互いに離婚の意思はなかったので、家計収支が黒字になるよう生活水準を徹底的に切り詰めていく…
つまり、便利で快適だった生活を捨てて、不便で不快な生活を受け入れる努力をしていくことで合意しました。
ここ最近は妻の負担を軽減すべく、私が最も不得意だった家事である『料理』作りに励んでいます。
料理ブログではないので画像とかは無いですが…昨日はサバの味噌煮とマカロニサラダ、水餃子を、今日はデミグラスハンバーグとコンソメスープを作りました。
( ・´ー・`)
まぁ…そんな感じで、これからは『仕事』よりも『家庭や友人関係』を大切にしていこうと思っています。
失業を経験してわかったこと
実際に失業を経験して、私たちが当たり前だと思っていたことには、多くの問題が潜んでいたことに気が付きました。
まず、『日本の伝統的な"男女分業"という考え方は明らかにおかしい』です。
特に男性の場合は、仕事以外の人間関係を疎かにしてしまいがちなので、失業と同時に"話し相手が妻しかいない"という状況に陥ってしまいます。
妻の後にべったりくっついて行動する"濡れ落ち葉"は、悪しき日本の慣習が生み出した社会問題でもあります。
ほぼ断言できることですが、会社で築いた人間関係は、失業後は消滅します。
なぜなら縦社会なので、部下・後輩は気を使ってまで先輩・上司と関係を維持したいとは思わないからです。
これからの時代は男性においても、家庭を大切にしたりだとか、地域や学校行事に参加したりしてコミュニティを広げていく…いわゆる『女性的な生き方』を多く取り入れていくことが重要だと考えています。
次に、『たくさんお金を得たところで、幸せになどなれない』です。
これは27才にして1000万円を貯めることに成功した後輩のN君と話していたことなんですけど…
500万円くらい(生活費2年分)の貯蓄額を超えたあたりから、あまり資産の増加に関して幸せを感じられなくなったそうです。(←私もこれに同意します。)
それに…
どれだけお金を持っていても、無職になれば不幸せです。
大金を稼いでFIREするよりも、収入は少なくても長く続けられる仕事をする方が幸せなのではないでしょうか?
最後に、『強い立場にいる人をより強くするために働くのは間違っている』です。
社員の役目は、社長を喜ばせることです。
社長の役目は、株主を喜ばせることです。
株主の目的は、大金持ちになることです。
このボトムアップ型の富の循環によって、組織の内部では激しい出世競争や派閥争い、いじめ、ハラスメントが横行するようになりました。
資産運用という発明は、人類が犯した最大の過ちであると私は考えています。
富の循環を『持てる者』から『持たない者』へと流れるトップダウン型にしない限り、国家の理想である"最大多数の最大幸福"を実現することなど不可能です。
株式・債権・不動産市場は、私たちの暮らしを便利で快適なものに変えた一方で、環境を破壊し、多くの人を借金漬けにしてしまいました。
"資産運用"なんてものに、全人類が無関心になれる未来が来ることを願っていますが…そうならないだろうから私も資産運用を続けます。
でも、生き方だけは変えていきます。
…ということで、今回は『一か月後から無職になります』という記事でした。
人生って本当に大変だけど…みんな頑張ろうね!