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投資を始めて8年が経った。
たくさん本を読んで、たくさん実験してきたけれど…
実際、なにが正解なのか未だによくわからないでいる。
時刻は23時。
久しぶりの一人の時間…
たまには、『僕が下した決断は正しかったのか?』答え合わせでもしてみようかな。
ミクサの投資戦略Part⑦~これまでの成績~
投資法と利益率
僕の投資スタイルは個別株集中投資だ。
基本的に、アニメやゲーム会社の株を取引きしている。
僕は子どもの頃から他人と趣味趣向がずれていて、これが原因で孤立することが多かった。
スポーツや芸能の話では会話は成り立たず、車や服も、『センスが悪い』とよく言われた…。
でも、そんな僕にも唯一『みんなと同じ考え』が持てるものがあった。
それは、アニメやゲームに登場するキャラクターの魅力度評価だ。
アニメやゲームに登場するキャラクターの人気ランキングなんかを見ると、僕がいいと思ったキャラクターは大体、ランキングのかなり上位に入っている。
どうやら僕は、この領域に限っては、みんなが魅力的だと思うものを、高確率で当てることができるようだ。
『そのキャラクターのなにが魅力的なのか?』実際に自分で絵を描きながら、僕はそれを研究している。
当然、投資する会社はそれ関連の銘柄となる。
投資法は、限りなくシンプルだ。
めぼしい銘柄を見つけると、財務諸表を参考に安全性を確認して、
簡単な数式
〚(企業収益-翌年の予想される追加運転資金)÷適正な割引率〛
を使って適正価格を算出、その50%off以下で株を購入する。
たったこれだけだ。
(この投資法に行き着くまで、6年かかった...。)
あと、銘柄選定が雑になるのを防ぐため、銘柄分散の上限を10社までとしている。
愛用のSBI証券で記録が残っている過去1年4カ月間で、このシンプルな投資法は、
僕の投資金を32%も増やしてくれた。
※ちなみに、それ以前の期間では大した利益をあげてない...。
でも、利益のほとんどは壽屋の売却益によるもので、選定した銘柄のほとんどは期待したほど株価は上昇しなかった。
つまりこの利益率は僕の実力というよりは、ただの"まぐれ"である可能性が高い。
さらに、この投資法の最大の問題は、資金の多くを一企業の株式に集中させるため、株価上昇局面では下落の恐怖心から、どうしても握力が弱くなる点だ。
並みの信念では、株式を保有したままで、複利で利益を積み増すことなど不可能だ。
僕たちは簡単に複利の重要性を口にするけど、いざ実行するとなると、やはり難しい…。
このことを踏まえ、僕は投資法を改良することにした。
ミクサのポートフォリオ
おそらく世界一の投資家であろうクロード・シャノンは、
資産の81%を『テラダイン』という1社の株式に集中投資していたそうだ。
有名な投資スタイルとして、安全資産で80%の配分を確保したうえで、残りの20%でリスクを取りにいく『バーベル戦略』というものがある。
シャノンにとって『テラダイン』の株式は、現金や国債よりも安心できる投資先だったのだろう。
同じように、僕にとっての現金や債券、インデックスよりも安心できる投資先はどこだろう?と考えた結果、僕のポートフォリオはこうなった。
今でも最大の投資先は『日本円』だけど、これには一応理由がある。
まぁ…それはさておき、人生でたった一社しか投資できないとしたら、僕は絶対に『バンダイナムコHD』に投資する。
これだけは間違いない!
2番3番の銘柄に同額を投資するのは、きっと間違っているのだと思う。
株価10000円越えで手放してから、下がることを祈って静観していたけど…
無事下がってくれてラッキーだった。
僕はバンダイナムコHD株の適正価格を一株13000~14000円と見積もっている。
『価値の50%offで投資する』というルールには反するけど…
10000円が7000円で売られていたら買って問題ないだろう。
偽札を掴むことも多いけど、この会社は問題ないと信じる。
僕の好きな投資家ブロガーにpartさんという人がいる。
partさんの株式ポートフォリオはたったの2社…ここまでストイックな集中投資は、伝説の投資家チャーリー・マンガーもビックリだろう。
それにしても…2~5社で構成されたシンプルなポートフォリオはどうしてこんなにも美しいのだろう?
僕のポートフォリオは業種の分散ができてないから、異業種銘柄を1社ポートフォリオに組み込むことが今後の課題だな。
最大の懸念は『円高』
景気は、好況→後退→不況→回復→好況→…と、
経済活動が起こっている間はこれを際限なく繰り返す。
『僕たちは今、市場サイクルのどの位置にいるのだろう?』
僕はいつもこのことを考えながら投資をし、現状がサイクルのどの位置にあるのかでポートフォリオのリバランスを図るように心掛けている。
今は世界中の中央銀行が景気を抑制しようと頑張っているのだから、僕の考えが正しければ現在はサイクルの『好況』に位置している可能性が高い。
ゆえに僕は、ポートフォリオにおける株式の比率を60%以下に留めている。
今後は『後退→不況』とサイクルが進むと予想しているけど、ここで問題となるのが、不況をトリガーに起こる『円高』だ。
経済学者のロバート・シラー的に、ドル円の将来価格を予想してみようかな。
先ずは、今から遡ること10年前の2012年から、過去10年間のドル/円価格の推移を調べる。
2002~2012年間のドル/円は、
年平均1ドル102.9円。
標準偏差は1σ=15円で、
全体の値動きの68.5%が102.9円の前後14.5%で推移してきたようだ。
2012~2022年までの両国の消費者物価を比較すると、
米国は1.28倍、日本は1.08倍の物価上昇だった。
ここから、米ドルの価値は日本円に対して18%下落したことがわかる。
1ドル102.9円の18%offは…84.4円。
この前後14.5%をとると、
72.2~96.6円という予想ドル円価格がはじき出される。
まぁ…あり得なくもない数値だな…。
一時的かもしれないけど、これくらいまでは円高に振れる展開も想定しておく必要がありそうだ。
ここまでの円高が実際に起こるとしたら、日本企業の収益は何%低下するのだろう…?
でも、円高が一時的で、いずれ1ドル120円あたりまで戻ることを信じるのであれば、円高による日本株の下落は、逆に投資の好機となりそうだ。
まぁ…今年はこれ以上利益が出ることはなく、ひたすら損出しによる苦痛に耐える修行の日々が続きそうだ。
はぁ…つづく。
絶対返す気ないだろ…
参考