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ドルは暴落。日経平均株価は22000円へ。ミクサの投資戦略
バブル?バブルじゃない?
当ブログ最高管理責任者のミクサが、今日も株式市場について悲観的見通しを語っている。
ほんとうにしつこい…。
『バブルか?バブルじゃないか?』なんてどっちでもいい。そんな議論をしなければいけないほど、今の株は高いんだ!
【ミクサ(当ブログ最高管理責任者)】
これは正論だろう。
経済の専門家を集めて『バブルかどうか?』の議論をさせれば、どこまで行っても結論の出ない様を想像するのは難しくない。
ミクサは「バブルかどうかはわからないが、今の市場はバブルっぽい」と言い、特にアメリカ経済の行く末を心配しているようだ。
しかし彼は、今の上昇相場に乗り遅れて、かなり焦っているようにも見える。
ほどほどに聞き流すのがいいだろう。
株・債券・住宅・ドル…全部高い!
2010年以降、アメリカの住宅価格は79%上昇し、S&P500は250%も高くなった。その間のGDP成長率は2.5%前後で推移し、インフレ率は2%弱だ。専門家はこの驚異的な上昇の説明を「リスクプレミアムの低下」という理由で片づけた。
【ミクサ(ウォーレン・バフェット信者)】
アメリカの住宅価格動向を示す最も一般的な指標である『ケース・シラー住宅指数』は、2010年143.34pだったが、現在は257.1pと最高値を更新し続けている。
これはリーマン・ショック前の189.93pをも大きく上回っていることから、市場では不動産バブルの再燃が懸念されている。
それよりも恐ろしいのが株式市場だ。
アメリカを代表する株価指数であるS&P500は、2010年の1257.6pから現在は4412pで推移しており、この間、実に3.5倍に膨れ上がったことになる。
多くの専門家はこれを「債券利回り低下による、株式に対するリスクプレミアムの低下が原因であり、今の株式市場はバブルではない」と主張する。
S&P500の予想PERは22.41倍だからこれはフェアバリューなんだ。長いこと市場にいる投資家なら、これがどれだけマズイことかわかると思う。
【ミクサ(ナシーム・タレブ信者)】
アメリカの無リスク資産である10年債利回りは、2010年以降1.7%低下した。
投資家は債券の利子率と株式の利回りを比較して株を買う。
ミクサは現在、投資家が株式に要求している利回りを4%程度と見ているようだ。
株式のPERはその逆数であるから、この場合適正PERは25倍前後となる。
つまり現在のS&P500はフェアバリューである可能性が高いことになる。
ここで注意しなければいけないのが、投資家はフェアバリューよりも下で株を買わなければ、通常、短期でのキャピタルゲインが得られないということだ。
これら理由からミクサは、株価が上昇する余地に比べ、下落する余地の方が大きいと考えているようだ。
これに加えて、もう一つ問題がある。
それがドルの過大評価だ。
ミクサは"お金はインフレ率の高い国から低い国へと流れる"という購買力平価説を信奉している投資家だ。
下に、ドル円の実質実効為替レートと実際の推移を2000年から比較したものを用意した。
【日銀HPを参考。数値は約!!】
実質実効為替レートは、貿易量や物価水準を基に、本来の通貨の実力を測るための指標である。
ミクサは購買力平価説から、長期的に為替は実質実効為替レートに収斂すると考えているのだろうが、必ずしもそうなるとは限らないからショートするには注意が必要だ。
上記グラフを見れば現在、ドルはかなり過大評価されていることがわかる。
1ドル100円を割る展開も想定しておいた方がいいだろう。
私は、ドルの下落を強く信じている。すぐにではないかもしれないが、数年のホライズンでドル安になるだろう。
【ミクサ(アメリカ終末説信者)】
少なくとも現在は、円の価値を心配する必要はなさそうだ。
では、そんな彼のポートフォリオを見ていくことにしよう。
ミクサのポートフォリオ
ミクサは現在、株式と現金を50%ずつ保有するバーベル戦略をとっている。
注目すべきは、『長期投資家』を語りながら、自信満々で購入した『アートスパークHD』と『エレコム』の2社をあっさり手放していることだろう。
『スクウェア・エニックスHD』の取得単価が下がっていることについては、これら株を売却した際の利益にかかる税金を節税するために、一旦損失を確定させた後、再度買い戻したと説明した。
私のポートフォリオが市場の暴落の危機にさらされているとして、暴落の起こるオッズは私には算出できない。私にできるのは、保険をかけるか、失うわけにはいかない金額だけポートフォリオを売却するかのどちらかだ。それでも、保有株を減らすのは苦渋の決断だった…。
【ミクサ(バンダイナムコ信者)】
これだけ危機感を募らせながらも、株式を50%保有しているのはレイ・ダリオの『長期債務サイクル理論』を懸念しての事だろう。
レイ・ダリオの理論を信じるべきか!? - ミクサの脱社畜計画
ミクサは今後の結末について『インフレ的結末』と『デフレ的結末』の両方のパターンが考えられるという。
ミクサは著名投資家のジェフリー・ガントラック氏の言葉を引用し、次のように語っている。
インフレ的結末となれば株式は悪くないだろう。デフレ的結末となれば現金が価値保全に役立つだろう。…それほど結末に潜在的なテール・リスクが存在し、かけ離れた結末がありうる。だから、このバーベル型の資産配分の考えが必要なんだ。このトレードは次の買い場を待つためのものだ。私は今、とても低いリスクしかとっていない。
株の買い場を知らせるシグナル
今の市場に無いもの…それは『恐怖』だ。高いリターンが得られた投資はいつだって怖かった。勇気を出して投資した投資家だけが大金を掴みとることができるんだ。
【ミクサ(バーゲンハンター)】
投資家を突き動かせる感情は2つある。
『恐怖』そして『焦り』だ。
今の市場はどちらの感情が支配しているだろうか?
ミクサは『焦り』が支配する市場で、自身が失敗した投資を2つ挙げた。
『2015年の米ドルへの投資』『コロナショック後の金投資』だ。
どちらの投資も、『通貨の価値が低下する』という誰でも直感的に理解できる理論を鵜呑みにし、焦って投資した結果の損失だ。
世界的投資家の一人、ハワード・マークスの名言に、この教訓にぴったりなものがあるので紹介しておこう。
「そんなにうまい話があるわけない」と思えるときは、たいていの場合、その通りである。
一方、最近で成功した投資例については『アートスパークHD』への投資を挙げた。
株価が下がり続ける中、彼は『この会社の株価は今の4倍の水準であるべきだ』と考え投資した。
この予測は的中し、初期に投資した金額から株価は4倍以上に跳ね上がった。
しかし、「恐怖のあまり大きく買うことができなかった」と当時の心境を振り返っている。
恐怖で一歩も踏み出せないときこそが、絶好の投資タイミングなのだ。
最後に、我らが日本株の見通しについて聞いておこう。
日本株はいいんじゃないかな。今の為替水準なら日経平均は全然安い!円高局面では久しぶりに黒田バズーカが見られるかもしれないね。下値目処はだいたい22000円を想定している。
【ミクサ(日経平均株価5万円信者)】
※投資は完全自己責任で行おう!
『ミクサの見通し』まとめ
●米国株…鼻血が出るほど高い。
●米ドル…汝、他国から借りた債務は返済すべし。アーメン。
●金・暗号資産…信じるならアリ。私は信じない。
●日本株…韓国よりはだいぶマシ。
●日本円…他にどこの国の通貨に投資しろって言うんだ…。