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これからは金・銀・日本株!ミクサの投資戦略
これは予測ではなく『見たまんま』
世界的投資家ジム・ロジャーズは言いました。
国債の債務不履行ということになれば、アメリカは未曽有のインフレに見舞われるだろう。政府はもはや国の借金を膨張させることも、紙幣を増刷することもできなくなる。そのときに直面する問題は2008年の金融危機よりさらに深刻であり、過去最悪のものになる。アメリカはすでに、すべての弾丸を撃ち尽くしているのだ。
1時間に1480億円。
この数字はバンク・オブ・アメリカが試算したもので、世界の中央銀行が今年の3月以降に市場に供給したお金の額です。
その間、アメリカは約300兆円分の米ドルを増刷し、日本は約100兆円の日本銀行券を増刷したそうです。
新型コロナウィルスの流行により、アメリカ企業の売り上げは低下し、倒産リスクが高まりました。
これを受けてアメリカの社債市場が混乱したため、アメリカの中銀にあたるFRBは、
これら社債を大量に購入することで事態を鎮静化させました。
①政府が国債を発行し、市中銀行がそれを買い取る。
②中銀は市中銀行から国債を購入し、貨幣を増刷する。
③増刷された貨幣は、銀行に渡り、一部が中銀の当座預金口座に入る。
④中銀はそれを利用し、市場から債権を購入する。
まるで錬金術!
この手順を踏めば、なんと『借金』が『現金』に変身するのです!
『ヘッジファンドの帝王』レイ・ダリオはこれを
債務の貨幣化と呼びました。
アメリカは『債務の貨幣化』を実行するために大量の貨幣を増刷します。
他国は為替レートを安定させるために貨幣を増刷します。
日本は増刷した貨幣で株式を購入します。
これは予測ではなく『見たまんま』です。
①貨幣の増加はいずれ、貴金属・原油・天然ガス・食料といったコモディティの価格を押し上げ、現状の保護主義と相まってインフレ率を上昇させる。
②日銀による株式購入は、日本の株式価格を上昇させる。
私が間違っているのかもしれません…。
しかし、今のところ『間違っている証拠』を見つけることが私にはできません。
考えをまとめます。
疑問①:いつまでこの上昇が続くのか?
想定:わからないけど、何年かは続きそう…。
疑問②:日銀が株を大量に保有することは大丈夫なのか?
想定:わからないけど、中国では国営企業もしっかり成長しています!
疑問③:債権バブルは気にしなくてもいいのか?
想定:たぶんだけど…インフレが起きるのはアメリカから。
インフレ下でも、債務の貨幣化を続けることは可能でしょう。
その場合、とんでもないドル安が懸念されますが、1987年のルーブル合意みたいに、各国が協調介入で米ドルを支える可能性もあります。
以上より、
金・銀・日本株メインの現在のポートフォリオ投資を継続します!
私のポートフォリオ
今月は金・銀・バンダイナムコHD株を買い増し。
ユナイテッドアローズからビーグリーに乗り換えました。
ビーグリーは電子コミック配信サービスの『マンガ王国』を運営している会社です。
まさか電子コミックがここまで普及するとは思いもしませんでした…
今後もこの動きは加速すると見て、まだ割安のこの会社に投資することにしました。
あと、金・銀価格が下落したので少しずつ買い増しを行っています。
買い増し資金補給のため、FXのポジションをリセットしました。
次に購入株価と現在(9月30日)の価格です。
先月と比較して、アートスパークHDの取得単価が上がっていますが、これはいったん半分の保有株を1700円台で売却し、その後1400円台で同数を買い戻したためです。
現在、保有株に割高感は特になし。
このままホールドを継続します。
凸結合
私のポートフォリオ投資は、『レバノンの知識人』ナシーム・タレブが考察したバーベル戦略をベースにしています。
通常『バーベル戦略』では、ハイリスク資産の割合は10~15%で抑えるのが基本なのですが、私の場合少し多めにリスクをとっています。
これは、金融危機時に買われることの多い『金と銀』を保険としてポートフォリオに加えているためです。
中ぐらいのリスクをとる代わりに、一方では大きなリスクをとり、もう一方では一切リスクをとらない。
平均すると中ぐらいのリスクになります。
『全体的にはフラットに』この考え方を専門用語で
凸結合と言います。
『バーベル戦略』は、全体としてリスクをミドルリスクに調整する投資法です。
バーベル戦略を採用する投資家は、
もし明日、空前絶後の大暴落が起きたとしても、残している現金で紙切れ同然で売られている優良企業の株を買いあさることができ、運がよければ『保険』で大儲けできるかもしれないのです!
ここまで暴落に強いポートフォリオ編成はおそらく他にはないでしょう。
世界のお金はアジアに集まる!?今後の投資戦略
ジム・ロジャーズは言います。
今、アングロ・サクソンを中心とした西洋モデルが行き詰まり、世界の債権国は、中国・日本・シンガポール…全てアジアだ。人、モノ、芸術、すべてはお金の流れについて来る。私も家族とともにアメリカからシンガポールに引っ越した。娘たちもこのままアジアに定住するだろう。
『世界の債権国ランキング』(Global Note調べ)を見てみると、トップ10には日本・中国・香港・台湾・シンガポールとアジアの国々が多くランクインしています。
また、12位に韓国、13位がロシア(アジア?)と続きます。
一方、世界一の経済大国アメリカは158位(ドベ)、大英帝国イギリスは156位です。
どうやら、お金持ちの国は発展し、借金の多い国は衰退していくようですね。
そういえば、イギリスが衰退した原因も、『借金』だったと記憶しています。
FXのポジションは現在リセットしていますが、今後も継続して「中国人民元が高くなる」という見通しを維持します。
円高局面では再度購入したいと思っています。
その他通貨として、ジム・ロジャーズは
『オーストラリアドル』『南アフリカランド』『ロシアルーブル』を推奨しています。
この3カ国を見てピンときた人はかなりの経済通でしょう。
そうです!金埋蔵量トップ③の国々です。
私も前向きに検討したいと思います。
今後の投資戦略ですが…
現在は、金・銀価格が調整局面なので、今後は金・銀をメインに投資を進めていきます。
ですが…金・銀・日本株が本当に上がるかどうかはわかりません!
なので…投資は完全自己責任で行ってください!
以上です。
投資家の皆様の健闘を祈ります☆彡
(`・ω・´)ゞ
まとめ
●アメリカは貨幣を増刷する。世界はそれに追随する。日銀は株を購入する。
●アメリカの債務不履行はありそうにない。米ドルの価値が下がるだけ。
●債権バブルについて、今考えるのは時期尚早。
●『バーベル戦略』は、もっとも危機に強いポートフォリオ編成。
●世界のお金はアジアに流れている。個人的にオススメな資産は金・銀・日本株・人民元。