信じる者は…救われません!投資家が疑うべき3つの情報


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信じる者は…救われません!投資家が疑うべき3つの情報

 

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『信者』と書いて…

私の知り合い(親しくはない)には熱心な宗教信者の方がいます。

彼は穏やかな性格で争い事を好まない、まさに『良い人』を絵に描いたような人です。

 

日本では『信仰の自由』は憲法により認められていますし、私も『何を信じようがその人の勝手』という考えです。

 

しかし、彼の宗教は少し変わっていることが多いのです。

 

例えば、この宗教の教えでは

『お金は神から借りているものであり、神に返すのは人間の義務である。感謝だけでは足りないのだ』

と考えられているそうです。

 

私たちはいつ神様からお金を借りたのでしょうか?

 

日本の漢字は物事の様子を的確に表現しています。

漢字で『信者』は

『儲かる』とも書くのです。

 

ということで今回は、『私たち投資家にとって"信じる"という行為が、どれだけ危険なことなのか?』を述べていきます。

 

間違った先入観を捨て、決断の質を高めましょう!

 

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無神論者の祖

メロスのディアゴラスは『最初の無神論者』として知られています。

 

彼は『神を信じる人たちが祈りをささげ、その後、船の遭難に出くわして生き延びた様子を描いた石板』を見せられとき、見せた人に対してこう尋ねたそうです。

 

それで、祈って溺れ死んだ連中の絵はどこだ?

 

溺れた信者は死んでしまったので、彼らは何も語ることはできません。

 

このように、一つの結果だけを見て、反対の証拠が存在していないとき、私たちは、簡単に因果関係を信じてしまいやすくなるのです。

 

『レバノンの知識人』ナシーム・タレブはこれを

物言わぬ証拠の問題と呼びました。

 

こういったことはなにも宗教だけの話ではありません。

 

たとえば…

『成功して億万長者になった人を調査した本』なんかもそうです。

こういう本の調査はこんなやり方をします。

 

著者は、偉業を成し遂げた人の情報を集め、彼らの特徴を調べます。

 

勇気があって、楽観主義で、リスクをとって…

だいたいそんなことが書かれています。

 

では『墓場』の方には、どんな人が向かったのでしょうか?

失敗した人たちには、一般的に共通して見られるこんな特徴があるそうです。

 

勇気があって、楽観主義で、リスクをとって…

 

不確実性科学の第一人者であるナシーム・タレブは、これについて次のように述べています。

 

私たちは、わかりやすくて見える結末ばかり見て、わかりにくい結末や見えにくい結末は見ない。でも、そんな見えない結末のほうが重要なのかもしれない。いや、だいたいは重要なのだ。

 

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予測者を疑おう!

私たち投資家も同じようなワナにハマることがあります。

 

経済評論家の多くは『○○ショックを事前に言い当てた』といった成功した例だけをプロフィールに記載します。

 

もちろん、それまでに外した大量の予測については何も語ることはありません。

 

まさに『物言わぬ証拠の問題』ですね。

 

私が見ていたあるユーチューバーは、2015年くらいから『空前絶後の大暴落が起こる』と言い続けていますが…

私たちは5年間も、その暴落が来るのを待っているのです…

 

伝説的投資家、ウォーレン・バフェットは言います。

 

予測が教えてくれるのは、未来のことではなく、むしろ予測者のことである。

 

もしも運悪く、そういったカリスマ評論家の予測を聞いてしまった際は、ハーバード大学の経済学者、ジョン・ケネス・ガルブレイスが言った次の言葉を思い出すといいでしょう。

 

未来を予測する人は2種類に分けられる。『何もわかっていない人』そして、『何もわかっていないことをわかっていない人』だ。 

 

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常識を疑おう!

『15年後には原油はなくなる』『EUは崩壊する』『南アフリカは破綻する』…

これら情報を私たちは何から知ったのでしょうか?

 

テレビや新聞といった信憑性の高い情報源からでしょうか?

(※これらが本当に信憑性が高いのかは不明。)

 

いや…おそらくネットで広まった情報でしょう。

 

しかし、最初に私たちがこういった情報を知ったタイミングでは、きっと私たちはこんな根拠の薄いデタラメな情報を信じたりはしなかったのではないでしょうか?

 

そんなことを今ではまさに常識であるかのように信じてしまっているのです!

 

スリーパー効果

 

第二次世界大戦中のアメリカでは数多くのプロパガンダ映画が製作されました。

 

兵士だけではなく、国民全員が祖国のために戦い、場合によっては死ぬ覚悟を持つことが求められていたからです。

 

『莫大な制作コストのかかるプロパガンダ映画に、期待するだけの効果は本当にあるのだろうか?』疑問に思った旧陸軍省は、これら映画の効果を調べることにしたのです。

 

結果はさんざんなものになりました。

国民はその映画が『プロパガンダ映画』であることを初めから知っていたので、映画が戦意高揚につながることはなかったのです。

 

しかし2か月後、思いもしなかったことが起こります。

 

心理学者たちが戦争に対する兵士たちの考えを再度調査した結果、2カ月前に映画を見ていた兵士は見ていない兵士に比べて、戦争に対して高い評価を示していたのです。

 

私たちの脳は情報の入手先『国が製作した』は速く忘れてしまいますが、情報そのもの『戦争は必要なものである』はすぐには忘れないようにできているのです。

 

これを発見した心理学者のカール・ホブランドはこの現象を

スリーパー効果と呼びました。

 

私たちはだいたい4週間もすれば、SNSから得た根拠の無い情報も、学者が多くの証拠から導き出した信憑性の高い情報も、まったく同じように扱ってしまうのです。

 

私たちが当たり前のように信じている常識はひょっとすると、なんの根拠もないような情報から生まれたものなのかもしれませんね。

 

この問題に私たちは、どのようにして対処すればいいのでしょうか?

『スイスの知の巨人』ロルフ・ドベリは次のように述べています。

 

なんらかの主張に出くわしたときには必ず『情報源』を覚えておくようにしよう。・・・探偵にでもなったつもりで、こう考えてみるのだ。この主張は、誰の利益になるのだろう?と。そう考えるのはかなり骨が折れるし、あなたの思考速度は遅くなる。けれどもその分、思考はずっと明晰になる。 

 

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自分自身を疑おう!

私たち投資家は時として信じ難い行動をとることがあります。

 

投資した銘柄の株価が下落しているあいだは『長期投資家』を名乗り忍耐強く持ち続けるにも関わらず、下落した株価が元の水準に戻ると、今度はその株をあっけなく手放してしまうのです。

 

あれ?それはおかしいですね…

 

株価が下落している間は『この会社は大丈夫!この下落は一時的なもので、きっと株価は上昇する』と考えていたはずです。

 

それなのに私たちは、株価が予想通り回復したにもかかわらず、元の値に戻った時点で『この会社はもうダメだ!今の内に売ってしまおう』と考えを切り替えてしまっているのです。

 

なぜそんなことになるのでしょうか?

答えは簡単で『損をしたくない』からです。

 

しかし、『損をしたくない』と考えることはとても大切なことで、まったく問題はありません。

問題は、私たちがそのとき探している情報なのです。

 

心理学者のP・C・ウェイソンは被験者に『2.4.6』と3つの数字を並べて見せて、「この数列はどんな法則にもとづいていると思いますか?」と尋ねました。

 

被験者は法則を推測し、それにもとづいて別の数列をつくります。

その数列が法則に合致していれば実験者は「よろしい」と言い、間違っていれば「だめです」と言います。

被験者は推測した法則に確信が持てたらそれを提示します。

 

正解は『数字は小さい順に並んでいる』ただそれだけでした。

 

しかし、この正解にたどり着いた被験者はほとんどいなかったのです。

 

私たちの脳は、自分の考えが正しいことを証明する情報ばかりを探そうとし、『間違っていることを証明する情報』はフィルターにかけて取り除いてしまうのです。

 

私たちの脳が持つこのような傾向を心理学では、

確証バイアスと呼んでいます。

 

この実験では多くの被験者が『2.4.6.8.10』と数字を並べて教授に「よろしい」と言わせました。

『7』や『99』といった数字を並べる被験者はほとんどいなかったのです。

 

『イングランド銀行を潰した男』として知られる名投資家のジョージ・ソロスは、自分の立てた仮説が間違っていることを探すことで有名です。

 

私の仮説が誤りだった場合でも、私はしばしば利益を上げてから手を引くことができた。私の批判的な態度が、他の人々より早く自分の仮説の欠点を見抜かせてくれたからだ。私は利益のにおいを嗅ぎつけると、まず投資し、そのあとで調査するというルールに従った。

 

私たちは、投資した会社の株価が下落したときこそ、自分の判断が間違っている証拠を徹底的に探し、『間違っている証拠』を見つけたのであれば即座にその株を手放さなければなりません!

 

逆に、それでも自分の仮説に間違いが無いと確信したのであれば、ありがたく買い増しし、想定通り上昇したのであれば楽観的に保有し続ければいいのです。

 

そして最後にもう一つ…

『わからない』のであればなにもしない方がいいのです。

 

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結論

『誰もが信じていること』には疑いの目を向けましょう!

 

1939年、日本人の多くが『戦争での勝利』を信じていました。

1980年代、日本人の多くが『土地の価格は下がらない!』と信じていました。

2012年、日本人の多くが『日本円は世界最強の通貨』だと信じていました。

2020年、多くの人が『金利は永遠に上がらない!』と信じています。

 

そして今現在私たちは、今日までと同じように幸せな日々が、これからもずっと続くことを信じています。

 

世界で最も成功した投資家であるウォーレン・バフェットは、みんなが楽観的になっているときほど懐疑的になることで知られています。

 

ウォーレン・バフェットは言います。

 

ほかの人々が思慮に欠ける行動をとればとるほど、我々自身はより思慮深い行動をとらねばならない。

 

歴史を振り返れば、『私たちが信じて疑わなかったことの多くは覆されてきた』ことがわかります。

 

次に金融危機が起こるのはいつなのか?

そんなことはわかりませんが、危機が起きても絶望しないような投資を心掛けたいですね☆彡

 

以上です。

投資家の皆様の健闘を祈ります!

(`・ω・´)ゞ

※投資は完全自己責任でやりましょう!

 

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まとめ

●『信者』をまとめて『儲かる』と書く。株式市場において信者は文字通り『賢者』を儲けさせる。

●予測する人を信じないようにしよう。未来を予測する人は『何もわかっていない人』または『何もわかっていないことをわかっていない人』のどちらかだ。

●私たちの脳は、情報源はすぐに忘れてしまうが、情報自体は記憶に残す。疑わしい情報に出会ったら、情報元を覚えておこう。

●私たちの脳は、自分の考えが正しいという証拠を見つけようとする。どこまでも懐疑的に、自分の立てた仮説の間違いを探し続けよう!

●誰もが信じていることには疑いの目を向けよう!こういったものが覆される事実は、歴史を見れば明らかだ。

参考資料

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法

Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法

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