世界的投資家に学ぶ『投資を成功させる唯一の方法』


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Contents

 

世界的投資家に学ぶ『投資を成功させる唯一の方法』

 

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反学者への道

投資家として成功するためにはどうすればいいのでしょうか?

おそらく、投資家なら誰もが考える疑問だと思います。

 

私はその疑問の答えを見つけるために、世界的投資家に関係する書籍をたくさん読み漁りました。

 

その結果、彼らにはたった一つ共通している点があることがわかりました。

 

私たち投資家は、大きく分けて2つのタイプに分類されます。

実証主義者懐疑主義者です。

 

実証主義的な投資家は、過去のデータや自分の知識に自信をもっていて、

それに基づいた投資を行うため、そのうち、想定外の事態に遭遇し、資産の大半を溶かす人が多いです。

 

懐疑主義的な投資家は、そういったものが信用できず、無難な投資を行います。

収益率が低いのが特徴で、一生経っても大成功はできません。

 

しかし、ごく少数。

この2タイプのどちらにも属さない人が存在します。

 

彼らは、自分の知らないものに焦点を当て、自分の知識に満足することは決してありません。

常に"ありそうにないこと"まで想定しつつも、許容できるリスクはしっかりとるのが特徴です。

 

つまり、"懐疑的な実証主義者"です。

レバノンの知識人、ナシーム・タレブはこういった人たちを

『反学者』と呼びました。

 

しかし、誤解してほしくないのは、

彼らは最初から反学者だったわけではないということです。

 

自分の無知を嫌というほど思い知らされている中で、花粉症がいきなり発症するように、『懐疑的な実証主義』という病気をある日突然発症したのです。

 

反学者のジム・ロジャーズは私たち投資家に、こう警告しています。

 

投資は難しいと誰もが理解すべきだ。多くの努力、多くの研究、多くの知識を必要とすることを知っていれば、人々はおそらく安易に投資をしないだろう。 

 

ということで本記事では、投資家として成功するために、私達は具体的に何をすればいいのか?について述べていきます。

 

『反学者』への道を行き、大金持ちを目指しましょう!

 

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ブラック・スワンを想定する

「株価暴落は10年に1度は起こる可能性が高い」

投資家なら、多くの人が知っている事実ではないでしょうか?

 

しかし、多くの人は知っているだけで、いつも意識しているわけではありません。

 

なぜでしょうか?それは、

私たちは、起こる確率が低いことについては、あまり気にしないという癖をもっているからです。

 

例えば、

「0.01%の確率でガンになる」

「0.0001%の確率でガンになる」

 

この2つはほとんど同じことのように感じてしまいます。

(実際は、100人に1人か、1万人に1人かという大きな違いがあるのですが…)

 

10年に1回起こる(かもしれない)株価暴落を、ここでは

黒い白鳥(ブラック・スワン)と呼ぶことにします。

 

明日、ブラック・スワンが出現する確率は(10年分の1日)…

0.03%程度です。

 

私たちは、こんな小さな可能性を常に意識することはできません。

 

さらに困ったことに、

過去数年間、株価が上昇し続けていると、私たちは『今後も上昇はずっと続く』と考えるようになります。

 

この現象は心理学では

帰納的推理と呼ばれています。

 

ナシーム・タレブは、私たちがブラック・スワンを見落としてしまう原因を次のように述べています。

 

私たちが黒い白鳥を正しく捉えられないのは、主に私たちが直感を使うためだ。つまり、講釈や扇情的なものばかりに目を奪われ、おかげで事象が起こる可能性を見誤ってしまう。

 

私たちは、普段から『よく考えている』ようで、実は多くのことを『直感』に頼って決めています。

 

では、普段からよく考えてさえいればいいのでしょうか?

残念ながら、そんな単純なものでもありません。

 

中国の思想家である孔子はこんな言葉を遺しています。

 

考えのない学びは、無駄である。学ばずに考えてばかりいては、危険である。 

 

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金槌を持つ人にはすべてが釘に見える

天才投資家チャーリー・マンガーは言います。

 

ほとんどの人は一つの方法を学び、その方法であらゆる問題を解決しようとする。『金槌を持つ人にはすべてが釘に見える』という諺もある。物事に対処するうえで、これほど愚かなやり方はない。 

 

経済学者のデヴィッド・リカードが提唱した『自由貿易論』は、数百万人分の仕事を国外へ流出させ、失業率を悪化させました。

 

片やジョン・メイナード・ケインズは『経済政策理論』を提唱し、失業問題は、金利を引き下げて経済を刺激するために紙幣を増刷すれば解決されると主張しました。

 

そこで私たちの政府は、自由貿易を推進し、失業者を増やす一方、中銀は失業を減らすために金利を引き下げ、紙幣を増刷しています。

  

私たち投資家はどうでしょうか?

同じように『経済学』だけの知識に頼った投資をしていないでしょうか?

 

スイスの知の巨人、ロルフ・ドベリは自身の著書の中で次のように書いています。

 

脳はすべてのデータ処理を行う中央コンピュータではない。脳の機能はむしろ、いろいろな道具が一つにまとめられているスイスのアーミーナイフに近い。ただし、残念ながら私たちの脳は不完全なアーミーナイフで、たくさんの刃やドライバーが欠けている。私達が身につけている思考モデルはほんのわずかだ。

 

自制心を鍛えたり、間違った考えを知るためには心理学行動経済学の知識が必要になります。

 

財務三表から企業の状態を読み解くためには、会計学が、

ブラック・スワンを捉えるには、歴史学哲学が、

確率や期待値を算出するためには数学の知見が必要になります。

 

『反学者』と呼ばれる彼らは、これらすべてを活用しています。

反学者のマンガーもこう言っています。

 

精神的に大人になるだけの分別があるなら、自分より頭の良い人々にもはるかに勝ることができる。二つや三つではなく、あらゆる学問分野から重要な知見を引き出すことによって、圧倒的優位に立てる。

 

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効率的に知識を習得する

私たちが多くの知識を習得する方法はとっても簡単です。

本を読めばいいのです!

 

貪欲な読書家として知られるマンガーもこう言っています。

 

私が出会った賢人はいつも読書をしていた。全員だ。バフェットと私がどれほど本を読んできたかを知れば、誰もが驚くだろう。子どもたちが『足の生えた本』と呼ぶほど、私は本を読んできた。 

 

何かで成功した人が読書について語るとき、だいたいの人はこう言います。

「○○についての本を200冊読みました!」

 

しかし、そんなにたくさんの本を読む価値は本当にあったのでしょうか?

 

「本をたくさん読めば賢くなれる!」

私はそんな幻想を信じ、たくさんの本を読んできました。

 

しかし、今では読んだ本の大半は、内容をまったくといっていい程思い出すことができません。

 

これは私の記憶力が悪いからなのでしょうか?(頭が悪いのは認めます。)

いや…きっと読んだ本がつまらない本だったからでしょう。

 

株式投資では、投資先を分散させればさせるほど、パフォーマンスが低下することが証明されています。

 

株式投資において、99%の企業と、99%のタイミングは私たちにとって必要ないのと同じように、

読書においても、書店に並ぶ本の99%は私たちにとって必要のない本なのです。

 

つまり、私たちが効率的に知識を身につけていくためには、良い本を選び熟読することが大切というわけです。

 

「良い本かどうかなんてどうすればわかるんだよ?」

 

ゲーマーはゲームをプレイして30分もしないうちにクソゲーかどうかを見抜きます。

 

音楽が好きな人は、最初の伴奏を聴いただけで、気に入らない曲はスキップします。

 

つまらない映画は観始めて中盤にもさしかからないうちに眠りの国に旅立ちます。

 

本もまったく同じで、読書家は何ページか目を通しただけで、つまらないかどうかがわかるようになるのです。

 

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二度読む効用

伝説的投資家ウォーレン・バフェットは、少し変わった本の読み方をしています。

 

10歳の時にはすでに、オマハ図書館にある『金融』という言葉がタイトルに入っている本はすべて2回ずつ読みました。

 

エビングハウスの忘却曲線は心理学を知らない方でも知っている方も多いと思います。

 

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これによると、1度覚えた記憶の20%程度は長期記憶として定着できるようですが…

 読書の場合はそうではないようです。(おそらく3%程度しか残らない)

 

だからバフェットは、同じ本を続けて2回読むことにしているのです。

 

ロルフ・ドベリは続けて2度読むことは、読書効果を10倍にすると言っています。

 

私はすばらしいと思った本を二度は読む。場合によっては三度読むこともある。一冊一冊を大いに楽しんでいて、読書効果は10倍だ。 

 

こうすることで私たちは、何千冊もの本を読むという荒行をしなくても、少ない冊数から効率的に知識を身につけることができるのです。

 

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結論

私たちが投資で成功するためには『博識』になる必要があります。

 

マンガーは言います。

 

それほど頭が良いわけでもなく、猛烈に働いているわけでもないのに、成功している人がいる。おそらく、ずっと学び続けてきたからだろう。彼らが夜眠るときには、朝起きたときよりも少しだけ賢くなっているのである。これから長い道のりを歩む人にとっては、とくに助けになるはずだ。 

 

学び続けると私たちはどう変われるのでしょうか?

 

www.kakkoii-kosodate.info

志田恵さんは主に『発達心理学』と『スゴイ人から学んだ知見』について紹介しています。

 

よく読み、よく考えることを続けたことで志田恵さんは、人に教えられるほどにまで、専門知識を高めることができたのです!

 

もちろん、学び続けたとしても、必ずしも良い結果が保証されているわけではありません。

 

これについて、古代ギリシャの哲学者プラトンはこんな言葉を遺しています。

 

どれだけ知識を身につけたとしても、全知全能になることはできないが、勉強しない人々とは天と地ほどの開きができる。

 

私はこの1年間、心理学と行動経済学の知見や、会計の基礎知識を身に付けることができました。

これにより、私の投資は180度変わりました。

 

小難しい本を読むのは最初は大変かもしれませんが、それだけの価値はきっとあると思います。


今はまだ無知で未熟ですが...10年、20年続けた先、自分自身がどう変われているのかがとても楽しみです☆彡

 

以上です。

投資家の皆様の健闘を祈ります!

(`・ω・´)ゞ

 

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まとめ

●私たち投資家が成功するためには、『博識』になることが重要である。

●多くの投資家は一つの知識『経済学』だけですべてを解決しようとする。

●あらゆる学問分野から重要な知見を引き出すことで、その他大勢の人よりも圧倒的優位に立つことができる。

●『多くの本を読めば賢くなれる』というのは幻想である。良い本を選別し、続けて2度読むことで、読書効果を格段に高めることができる。

●どれだけ知識を身につけたとしても、決して良い結果が保証されているわけではないが、学ばない人々と比べれば雲泥の差が開く。

参考書籍

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法

Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則

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