10年先も生き残る会社を見抜く2つのポイント


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10年先も生き残る会社を見抜く2つのポイント

 

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最新性愛症

皆さんが今注目している企業はどんな企業でしょうか?

 

5G・AI・キャッシュレス・テレワーク…

私たちはいつも最新技術に惹かれます。

 

例えば、スマートフォン関連の事業を行っている企業と、靴の製造・販売を行っている企業のどちらか一つに投資するとしたら、多くの人は『スマートフォン関連』の銘柄に投資するでしょう。

 

もしあなたが、損切りを徹底した短期投資家ならば、まったく問題ありませんが…私と同じ長期投資家の場合、おそらくその判断は間違っています。

 

電話は、一家に一台だった固定電話から一人一台の携帯電話に代わり、更に利便性を向上したスマートフォンへと進化してきました。

 

進化の度に、新しいライバルが参入し、競争は激化、設備投資は巨額になり、使えなくなった設備の処理費用もかさみます。

時代についていけず、廃業してしまう会社もたくさん出てくるでしょう。

そして、スマートフォンは今後もまだまだ進化します。

 

では靴はどうでしょうか?

現在発見されている最古の靴は、アメリカで発見された約9,000年前に作られたサンダルです。

革靴においても、5,500年前に作られた革靴がアルメニアで発見されているんですね。

 

つまり、何千年もの間、靴はその形を変えることなく、私たちの生活に必要とされ続けてきたのです。

 

今後10年…いや100年先も、私たちは変わらず靴を履いて外出していることでしょう。

 

このことを知った上で、上記の質問について考えてみます。

答えは明白、長期投資に向いているのは、スマートフォン関連事業ではなく、靴の製造・販売を行っている企業です。

 

少なくとも業界自体が無くなるリスクからは解放されますからね。

※私は靴メーカーには投資していません。(さんざん調べて結局見送りました…) 

 

それでも、私たちは最新のものを追いかけます。

理由はわかりませんが、どうやら私たちの脳は、最新技術の役割を一貫して過大評価する傾向があるようです。

 

これには

最新性愛症という名前が付いています。

 

私も以前はこういった企業で、まだ割安な株を見つけては分散投資してきました。

その結果、たくさん損をしてきたので、現在はこういった銘柄は意識的に避けるようにしています。

 

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リンディ効果

では、私たちは衣類や家具のような歴史のある産業にしか投資してはいけないのでしょうか?

決してそんなことはありません!

 

私たちは、少し先の未来を予測できれば、それでいいのです。

世界で最も成功した投資家の一人であるウォーレン・バフェットは次のように述べています。

 

私は10年から15年先の姿が予測可能に思えるビジネスを探し求めている。たとえば、『リグリース』のチューインガム。インターネットがいかに進歩しょうと、人々のガムの噛み方が変わるとは考えにくい。 

 

現在、社会現象を巻き起こしている『鬼滅の刃』と『名探偵コナン』では、10年後、変わらず出版され続けている可能性が高いのはどちらでしょうか?

 

皆さんが私と同じ推測をしたのなら…迷うことなく『名探偵コナン』を選んだはずです。

 

ではなぜ『名探偵コナン』が今後10年先もあり続けると考えたのでしょうか?

それは、『名探偵コナン』には20年以上続いているという実績があるからです。

 

長く生き残っている企業、市場、事業は、より長く生き残る傾向があります。

このことはビジネス界では

リンディ効果と呼ばれ、近年話題を集めています。

 

長く茶の間で愛され続けてきた芸能人が、年を取っても変わらず活躍しているのを見ると納得できますね。

 

ベンチャー投資を批判しているわけではないですが、私は、長年の実績のある企業に投資するようにしています。

 

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気の遠い話です…

重要なのはブランド力

長く続く会社でも、私たち投資家が好ましいと思う形のまま存続していくことは難しいでしょう。

 

スウェーデンの自動車メーカーの『サーブ・オートモビル』は1947年に設立された歴史ある会社でしたが、2011年に経営破綻し、市場から姿を消しました。

 

『ポンテアック』『デロリアン』『サイオン』…

『歴史ある産業』というだけでは、生き残れないのが市場です。

 

そこで、長く生き残るために重要なのがブランドの力です。

バークシャー・ハザウェイの副会長を務めるチャーリー・マンガーは次のように言っています。

 

シーズ・キャンディーズに投資したときにはまだ、すばらしいブランドの力を理解していなかった。やがて私たちは、年に10%値上げしても誰も気にしないで買い続けてくれる商品が存在することがわかった。この経験がバークシャーを変えた。それは本当に重要なことだった。 

 

この話をすると、私は『カルビーのポテトチップス』が頭に浮かびます。

長い間ここまでの人気を継続しているお菓子は、そう多くはないでしょう。

ポテトチップスは2019年3月に値上げされましたが、私は気にせず買って食べています。

 

ここ数年私は『プリキュア』というアニメにハマっています。

私には娘がいますが、これほどまでに、女児のハートをつかむアニメを他に知りません。

ライバル会社がよく似たアニメを作っていますが、価格に2倍の差があったとしても、私は子供にプリキュアのオモチャを買い与えるでしょう。

 

プリキュアは現在17年続いていますが、「30周年まで続ける」と聞いても、だれも驚かないでしょう。

因みに…近年では、『大きなお友だち』も順調良く増えているそうです。

 

私はこういった会社が大好きです。

これからも期待しています。

※私は特定の銘柄を勧めているわけではありません!

※これら会社が今後も上手くいく保証はありません。投資は完全自己責任でやりましょう!

 

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慢性的中二病を患っています。

結論

『10年後も生き残る会社』を見分けるポイントは、

①長年の実績がある。

②ブランドを確立している。

以上2つのことに注目したらいいかなと思います。

 

変化の激しい現代社会ですが、変わらないものもあるはずです。

 

私がまだ小さいころは、車は空を飛び、栄養はサプリメントで摂り、プラスチックでできた球状の家に住む未来を想像していました。

 

あれから20年以上の年月が経ちましたが…

車は変わらず地面を這い、私たちは野菜や肉を食べ、昔ながらの伝統の木でできた家に住んでいます。

 

実は、淘汰されたのは、その時代を象徴する最新技術の方だったんですね。

 

たぶん30年後も私は、車を運転し、嫁さんの手料理を食べ、今住んでいるこの家に住み続けているでしょう。

とても素晴らしい未来ですね(^^)

 

以上です。

投資家の皆さんの健闘を祈ります!

(`・ω・´)ゞ

 

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まとめ

●私たちは無意識のうちに最新技術を過大評価してしまう。

●長く続いているビジネスは、今後も長く続く可能性が高い。

●レコードはCDになり、現在はデータをダウンロードする時代になった。淘汰されるのは、多くの場合、時代をときめいた最新技術の方である。

●企業が存続し続けるためには、ライバルを寄せ付けないブランド力が必要である。

●『新しいもの=良いもの』ではない。長い間存在しているものには、存在するだけの理由がある。

 

参考書籍

Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法 

史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について ( )