こんにちは。
数えきれないほどの失敗をしてきました…ミクサです。
今回のテーマは、『失敗を減らす魔法の数字"数学定数e"とはなにか?』です。
選択肢で溢れている現代社会では、『一つの最適解』を見つけることはとても難しいことです。
そこで、私達が間違った選択をしないために役立つのが、今回紹介する『数学定数e』です。
初めて知る方も多いと思いますが・・・
知っておいて損はしないので、ぜひこの機会に覚えて頂けたらなと思います。
それでは参りましょう!
(。-`ω-)
Contents
失敗を減らす魔法の数字『数学定数e』とはなにか?
選択のパラドックス
本題に入る前に、『選択肢が多いと私達は、どのような影響を受けてしまうのか?』について少しだけお話しさせてください。
結論から言うと、選択肢が多いことは、私達を幸せにしてくれます。
しかし、それにも限界があり、限界に達すると、生活の質が逆に落ちてくるという現象が起きます。
あまりにも選択肢が多過ぎると、人は不幸を感じやすくなってしまいます。この心理作用を、専門用語で、
選択のパラドックスと呼びます。
心理学者バリー・シュワルツは、選択のパラドックスが起きる理由に、以下の3点を挙げています。
①選択肢が多過ぎると決断できなくなる。
②選択肢が多過ぎると誤った決断を下してしまう。
③選択肢が多いと、その選択に自信が持てず不満を抱いてしまう。
私達が、選択のパラドックスに陥らないようにするには、選択肢を絞り込む必要があります。
そこで役立つのが
数学定数eです。
数学定数e
『数学定数e』は数学者の間で、『秘書問題』という命題で知られる数字です。
これについては過去記事で、紹介しているので、気になる方はあとで覗いてみて下さい。
m(_ _)m今回は省略します。
使い方は、
選択肢全体を、この数学定数eで割って、求めた数のサンプルを調べ、その中で最も良かったものを基準に、残りの選択肢から一つの解を選択する・・・という感じで使います。
驚くべきことに、他の如何なる方法をとった場合においても、統計的にこの結果を上回る結果は得られません!
その数字は・・・
数学定数e=2.718です。
例えば、愛車を選ぶとき、候補となる車種が30台あったとします。
この30台を数学定数e(=2.718)で割ると、11台となります。
候補の中から11台を適当に選び、試乗し、その中で最も良かった1台を基準に、他の19台を試乗していきます。
その1台以上に満足できた車を購入すれば、候補の中でもかなり優秀な車を購入できたことになります。
SNSでフォローしている人が1000人いたとします。
その1000人を2.718で割ると368人です。
この368人の中で、最も良い情報を発信している人を基準にし、残りの632人の中から、それに満たない人を外していきます。
こうすることで、あなたは有益な情報だけを得ることができるようになります。
(冷酷ですかね?…)
その他にも、チャンネル登録するYouTuberを絞りたいとき、良い本だけを選びたいとき、スポーツや趣味を決めたいときなど、多くの場面に応用することができます。
数学定数eを株式投資に応用する
実はこの数学定数eを株式投資で、投資する銘柄を絞り込むのに役立てている有名な投資家がいます。
伝説的投資家のウォーレン・バフェットです。
私達投資家は、膨大な数の企業の中から、投資する企業を数社に絞り込まなければなりません。
2019年時点で東証に上場している企業数は3600社を超えます。
その中で、自分に馴染みのある企業や、有名な企業を50社見つけたとします。
その50社全てでポートフォリオを組むとどうなるでしょうか?
恐らく…
大量の負の遺産が生まれることでしょう!!
経験則です(;・∀・)
(清算するのに大変でした…Orz)
そこで、この50社を数学定数e(=2.718)で割ります。
求めた18社を適当に選び、過去5年間くらいの株価の推移を調べます。
1番成績の良かった企業の銘柄詳細を基準に、残った32社からそれ以上の会社を選出します。
私は『ROE』『自己資本比率』『キャッシュフローマージン』等、数値化されたものを確認しました。←個人的な判断です!
で…そうして絞り込んだ企業から、
『基準比率』の考えを用いり、業種を確認し、残った企業でポートフォリオを組み、
『先行投資』していきます。
※『基準比率』と『先行投資』については、別の記事で紹介しています。本記事の最後に貼っておきます。
こうすることで、最初に選んだ企業の中から、最も高いパフォーマンスが期待できる企業だけで構成されたポートフォリオができる"はず"です。
『数学定数e』について、ウォーレン・バフェットは次のように言っています。
明らかに間違うよりは、おおむね正しい方がいい。
なぜ私達は決断を急ぐのか?
私達は、十分なサンプルを抽出しないまま、人生のパートナーや、理想の仕事、最適な居住地等、重要な選択を決断してしまいます。
なぜそのような決断を下してしまうのでしょうか?
それは、
少ない選択肢で決めてしまった方が楽だからです。
なんども仕事を変わるのは大変ですし、たくさんのことにチャレンジするのも大変です。
しかし、広い世界の2・3種類のサンプルを試しただけで、これらのことを決めてしまうのは勿体無いように思えます…。
私自身も、これら重大なことを少ないサンプルだけで、決断してきました。
私の近くに居てくれている人たちを見る限り、私の人生は決して間違いではないと確信しています。
しかし、それは・・・
ただ運が良かっただけのことです!
たぶん世界は、私が思っているよりも、ずっと多くの可能性を秘めているのでしょう。
やることを絞り込むのは、年を取ってからでいい・・・
若いうちは、たくさんのサンプルを試すことが大切だと思います。
そうしてたくさんのサンプルを試し、年を取ったとき、『数学定数e』の考え方で、関わることを絞り込めば、私達はきっと
『おおむね正しい人生』を歩むことができるはずです。
私もまだ若いです(・∀・)
やったことないことをいろいろ試してみたいと思います!!
ぜひ皆さんも『おおむね正しい人生』を歩んでいただけたらなと思います。
以上です。
社畜サラリーマンに幸あれ☆彡
まとめ
●選択肢が多過ぎると、人間は不満を抱いてしまい、正しい決断ができなくなる。
●『数学定数e』を使うと、おおむね正しい選択をすることができる。
●『数学定数e』は、株式投資において、投資する銘柄の選別に役立つ。
●私達は、少ないサンプルを試しただけで、それが全てだと思い込もうとする。
●若いうちは、たくさんのサンプルを試そう!そして、『おおむね良い人生』を歩んでいこう!