こんにちは。
"自称"メンタリスト投資家(なんか格好いい‼)ミクサです。
今回のテーマは、『"投資家がハマる"5つの潜在意識の落とし穴』です。
FXから投資を始め早4年が経ちました。
今では、株・FX・ETF・仮想通貨・太陽光と…いろいろやってます。
まぁ…ただの投資マニアです。
(^▽^;)
投資を始めて、たくさん損をしました。
たくさん損をしている内に、損をする原因は人間の持つ潜在意識が関係しているのではないか?と考えるようになりました。
遥か昔から、人間は生き抜くために、思考を進化させてきました。
しかし、我々の先祖が培ってきた『生き抜くための思考法』は現代社会、特に投資においてはあまり意味をなさない、むしろそれが足かせになり、正しい投資判断ができなくなっているようです。
そこで今回は、我々の投資判断を誤らせているかもしれない、潜在意識を5つ紹介したいと思います。
投資はメンタルも重要です。
知っておいて損は無いですよ(^^)
では早速見ていきましょう!
Contents
"投資家がハマる"5つの潜在意識の落とし穴
局所バイアスのワナ
投資を始める際、人はどういった基準で投資対象を選ぶでしょうか?
恐らく、自分に馴染みのある会社に真っ先に投資すると思います。
自分の良く知る会社に投資するのは大切な投資判断です。
しかし、本当にその会社のことを詳しく知っているのでしょうか?
財務状況・利益率・株価は適性か…
私達は、実はよく知らない会社を知っていると思い込み投資をしてしまいます。
これが局所バイアスのワナです。
局所バイアスは、自分にとって馴染みのあるものを選んでしまう人間の持つ心理傾向です。
私が最初に投資したのがパ〇ソニック(←実名は隠した方がいいのかな?)でした。
家の家電に、その会社の製品が多かったので、「こんな良いものを作れるこの会社は今後も伸びていくだろう!」と考えたからです。
しかし、私はこの会社のことを全然理解できていませんでした。
そして、割高水準で買ってしまい、現在塩漬けしています・・・
(´・ω・`)
無性に「この会社の株を保有したい」と思ったときは、だいたいがこの局所バイアスのワナにハマってしまっています。
一度冷静になり、リサーチし直すことをおすすめします!
まぁ…そのリサーチ時には別のワナが待ち受けているのですが・・・
確証バイアスのワナ
リサーチを始めた人の大半が、自分の考えが正しいことを証明する情報を探そうとします。
「これからこんな新製品が出る!」「よくわからないけど、すごいプロジェクトを始めているみたいだ!」「大手だから大丈夫!」
危ないですね…
確証バイアスのワナにハマってしまっています。
確証バイアスとは、新しい情報を自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈しようとする傾向のことをいいます。
ある実験を紹介します。
「2」「4」「6」と書かれたカードを並べ、学生(被験者)はどのようなルールで数字が並んでいるのかを当てます。(答えはカードの裏に書かれています。)
学生は次に来る数字を推測し、教授に正しいかどうか訊ねます。
教授はその数字が次に来る数字と合致していれば「ルールと一致」と答え、間違っていれば「ルールと不一致」と答えます。
数字は何度でも選ぶことができ、教授は何度でも答えます。
大多数の学生が次に来る数字を「8」「10」「12」と選び、『正解は前の数字に「2」を足している』と回答しました。
すると教授は首を横に振りました。
カードの裏に書かれていた答えはそうではなかったのです。
非常に知恵のある学生だけは、違う方法で課題に挑みました。
「4」→「ルールと不一致」
「7」→「ルールと一致」
「マイナス24」→「ルールと不一致」
「49」→「ルールと一致」・・・
時間を掛け、ありとあらゆる数字を挙げた結果、その学生は一つの答えを導き出しました。
『ルールは、次に来る数字は、前の数字よりも大きくなくてはならない』
カードの裏に書かれた答えは、まさしく、その学生が導き出した答えだったのです。
確証バイアスを検証した実験です。
その学生と、大多数の学生の違いは何だったのでしょうか?
大多数の学生は、『自分の推測の正しさを証明しようとした』のに対し、賢い学生は『自分の推測の誤りを見つけようとした』のです。
偉大な投資家ウォーレン・バフェットは次のように言っています。
人間がもっとも得意とするのは、自分の見方が変わらないよう、新しい情報をフィルターにかけて取り除くことだ。
私達は、自分の投資しようとしている会社の良い情報ばかりに注目しがちです。
ネガティブな情報も、ちゃんと受け入れなければいけませんね。
現在バイアスのワナ
多くの情報を調査し、私は、ある企業に投資することにしました。
しかし、ここでも潜在意識のワナが待ち受けています。
リサーチに膨大な時間を費やして投資を決断したにも関わらず、私は数千円の利益でその株を手放してしまいました。
私は、現在バイアスのワナにハマってしまっていたのです。
人間は、現在を過大評価する代わりに、未来を過小評価する傾向が強いのです。これを『現在バイアス』といいます。
私達は、この現在バイアスの影響により、『将来の爆益』よりも、『目先の小銭』を優先してしまいます。
ある実験によると、被験者に『今10000円を受け取る』または、『1年後に12000円を受け取る』かを選ばせた結果、多くの被験者が『今10000円を受け取る』を選択したのです。
私も、きっとすぐに10000円を受け取ることでしょう。
タダで貰えて、1年後には年利20%が付いてくる…
あり得ない程良い条件のはずなのに、私達は後者を選択肢から除外します。
だって・・・
1年後生きている保障なんてないですからね!
これが現在バイアスのワナです。
私達が投資で成功するためには、この現在バイアスを克服しなければなりません。
利益の乗った株を、長期的な目線で成長させていく…
しかし、言うは易く行うは難し。
利益の乗った株を早く売却してしまうのは、別の潜在意識のワナにもハマってしまっているからなんです。
損失回避性のワナ
『リーマンショック』という先例を知っている私達は、『いつ利益が含み損に変わるのか?』を恐れるあまり、「利益が出ている内に手放しておこう」と考えます。
また、含み損になってしまうと、それを実損にしてしまうことを躊躇します。
これが損失回避性のワナです。
『プロスペクト理論』は投資の世界ではあまりにも有名ですね。
"損失は利益の2倍の精神的ダメージを与える"これがプロスペクト理論です。
投資先の企業が、今後成長すれば10万円の利益が出る。
事業に失敗すれば5万円の損失が確定する。
今売却すれば、1万円の利益を得ることができる。
この場合、大半の人が『1万円の利益』を選択します。
この損失回避性のワナを克服するのは本当に難しいです。
私のやっている対処法は、
・一つの投資先に投入する金額の上限を決めておく。
・取引する前に、利確と損切値を予め決める特殊な注文方法の活用。
・逆相関性のものに投資しておく。
こんな感じです。
あと…『両建てで凌ぐ』という荒技もあります。←※めっちゃストレス溜ります。
サンクコストのワナ
最後に紹介するのは、
サンクコストです。
サンクコストは、これまで掛けた時間・労力・費用にとらわれてしまい、合理的な判断ができなくなってしまう心理現象です。
課金したソーシャルゲームを辞められない。
何カ月もしているのに、効果の出ないダイエット法を続ける。
効率の悪い仕事を「これまでずっとこうして頑張ってきたから」といって、改善しようとしない。
サンクコストのワナにハマった犠牲者です。
しかし、決して他人事ではありません。
我々投資家も、サンクコストのワナの犠牲者になることが多々あります。
下がり続ける株を見て、「ここまで大金をつぎ込んできたんだから、もう後には引けない!」と、どんどんナンピン買いをしてしまう…
やりがちですが…だいたいの場合、大損して終わります。
(´・ω・`)
本業で傾いた会社が立ち直るのは、ほぼ奇跡です。
暴落局面で激安株を買うのは、お得な感じもしますが…
ギャンブル性が強いので、やるなら極少額に止めておくのが無難ですね。
何かに時間やお金を投資し続ける理由はいくらでもありますが、確実に間違っている理由が一つだけあります。
すでに注ぎ込んだものを重視し、「もったいないから」という理由です。
私は株を買う前に、ある程度の下落を想定するようにしているので、基本的には月足のサポートラインを基準に、3段階で投資するようにしています。
でも、『本業で躓いた会社には、下落しても追加投資しない』『頃合いを見て損切りする』をルールにしています。(頃合いが無い場合は、上場廃止まで放置していますが…)
いかがでしたか?
何もできなくなりましたね(^▽^;)
まぁ…これらのことを、とりあえず知っておくだけで大丈夫かと思います。
あとは、実戦で損をしながら学んでいくものではないでしょうか?
かく言う私も、今は立て直しの最中です。(大分完了しましたが)
私はこれからもたくさん損をするでしょう…
でも、損をすることで私達はまた一つ賢くなることができます。
いつか成功することを目指して☆彡
投資家の皆さんの健闘を祈ります☆彡
まとめ
●私達は馴染みがあるだけのものを『よく知っている』と勘違いしてしまう。「無性に投資したい」という感情には注意しよう。
●私達は、『自分の推測が正しいことを証明する情報』ばかりを探そうとする。ネガティブな情報にも目を向けよう。
●私達は、『現在』を重要視するあまり、『未来』を過小評価してしまう。人生は長い。未来をしっかり見据えよう。
●私達はローリスクを好むあまり、期待値を見誤る。リスクヘッジしながらも、攻めるところは攻めていこう!
●「もったいないから」という考えから行う投資はだいたい失敗する。頭の中から『もったいない』という思考を排除しよう。